CSS2025に参加、発表
CSS2025にて論文発表。エシカル、コンセプト2つの賞を受賞!!
CSS2025では、私が主著の論文『VRにおける視点操作攻撃:空間音響を悪用した攻撃の実証と考察』の発表を行いました。
本研究は、VR環境において立体音響(空間音響)を用いてユーザーの注意や視点を誘導する攻撃を想定し、その影響をユーザ実験を通じて評価したものです。
従来、VRにおける感覚・知覚への攻撃研究は「視覚」に焦点を当てたものが大半でしたが、「聴覚」に着目した研究は極めて少なく、適切な評価環境や実験設計もほとんど存在していません。
そのため、私たちは聴覚刺激に関する安全性や倫理的配慮を徹底的に議論し、長期にわたる検討の末に慎重かつ実践的な実験設計を構築しました。
その成果が高く評価され、本論文は「倫理的配慮の極めて高い有効性」を評価されたCSSエシカルプラクティス賞と、「VRおよび聴覚刺激を用いた攻撃という高い新規性」を評価されたCSSコンセプト研究賞の二つを同時に受賞いたしました。
この受賞は、共著者をはじめ、日頃からご支援いただいているプロジェクトチームおよびNICTの皆様のお力添えの賜物です。心より感謝申し上げます。
さらに、研究室としても昨年度に引き続きデモンストレーション発表を行いました。
昨年度は「VR環境における多様なリスク体験」をテーマとしていましたが、今年度はその中でも「偽装(Spoofing)」に焦点を当て、参加者がさまざまな偽装手法をクイズ形式で体験・回答するデモンストレーションを実施しました。
この取り組みが高く評価され、見事最優秀デモンストレーション賞を受賞しました。
また、今年度はキャンドルスターセッション(CSS×2.0)の実行委員長も務めさせていただきました。
多くの発表申し込みをいただき、ユーモアあふれる発表や独創的なアイデアに触れながら、セッション全体を運営する貴重な経験となりました。
CSS2025を通じて、研究成果の評価や賞の受賞、そして多くの方々との交流を通して、自身の研究をさらに発展させたいという思いが一層強まりました。
博士課程進学に向けた大きなモチベーションとなる、とても充実した学会となりました。
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